心に寄り添うパン屋

パン

夏至からの山羊座満月を迎える頃

私の中で、点と点が完全に繋がって
今後の生き方、在り方を決めたことを機に

今まで語らなかった「私」を記しておきます。


私は、出雲の山の中の自宅工房にて
2016年秋に女一人パン屋を開業しました^^


屋号は『朔(ついたち)のカンパーニュ』


普段はイベント出店が主ですが、
予約販売や市内配達(シェア便)、一升パン、
オンラインストアでは冷凍発送を承っています。



屋号にある通り、

「パン・ド・カンパーニュ」
という名のパンを主に焼いています。

これは“田舎風のパン”という意味で、

語源はラテン語の
compāniōn』 ( カンパニオ )

“ともにパンを分け合う”

という由来から、
companion(仲間)やcompany(会社)の
元になった言葉であるとも言われています。


大きくてどっしりとした佇まい、
素朴かつ噛めば噛むほどに滋味深い味わい、
大切な人たちと分け合って食べるという由来…

見た目、味、名前、意味、背景、
全てに魅せられ、こればかり焼き続けています。



はじまりは、
親友から教わったパン作りでした^^


それまで、
パンは“買って食べるもの”だったのが、
まさか自分で作れるだなんて…感動しました。

生地を捏ねる時の温度、肌触り、
ぷくっと膨らんだ生地の可愛らしさ、

発酵を待つ時間、焼ける時の匂い、温かさ、
焼きたてを口にした時の、衝撃的な美味しさ。


全てが愛おしかった…


五感をフルに使うパン作りの工程は
忙しい頭を止めて感覚に集中することができ

パンと向き合う時間は
私にとって何よりの癒しとなっていきました。



ただ、私が思い描く大きなパンは、
2時間やそこらでは作れないことが分かり…

パン作りの基礎を教わってからは
関係の本を読み漁っては試行錯誤を繰り返し

生活に合わせて、無理なく焼けるように
自己流で色々アレンジして今に至っています。



パン屋経験ゼロの、ほぼ独学のど素人が、
正解も分からないまま手探り状態だなんて…

しかも、まだ幼い3人の子を育てながら、
集客の見込みがない山奥でパン屋だなんて…

常識で言ったら、ありえないことでしょう。
(よく思い切ったなと今では思いますが。。)



私の信条は
「母をあきらめない、田舎をあきらめない」

であり、幼馴染みの夫とは、

『山でいかに楽しく暮らすか』

をテーマに、2023年春、
夫の夢だった“珈琲焙煎業”を本格始動させ

過疎高齢、限界集落の問題と向き合いながら
仕事と家庭と自己実現を模索している最中です。


お母さんだからできないの?
田舎だからやってはいけないの?

そんなはずはない。

お母さんだからできること、
田舎だからできることが、きっとあるはず^^

私たちが、
実際に山で楽しく暮らして魅せることが
誰かの勇気になることを信じて歩き続けます。



私のパンは、正解が分からないから、
私のイメージだけで作る「カンパーニュ」です。

本物のパン屋さんから見たら
「カンパーニュ」とは言えないのかもしれない。

伝統的な、正統な、正攻法の
「カンパーニュ」でないことも分かっています。


でも、それでいい。


私は、小さい子からお年寄りまで
誰にでも食べやすく親しめるパンを作りたい。

食に気を使う現代だからこそ
たまに食べるとしたら選ばれるパンを作りたい。

食べた人が元気になるような
目にも舌にも美味しく、心踊るパンを作りたい。


正解なんていらない。
これが、「朔の」カンパーニュだから^^



私事ですが、2019年暮れから
割と過酷な出来事が立て続けに起こりました。

特に、2021年7月の豪雨災害は
人生を一変させるほどの大きな出来事でした。


あの日、圧倒的な自然の猛威を前に
私は、まさに“なすすべなし”の状態となり

唸りを上げる濁流と、崩れゆく川岸を
ただ呆然と、ただ見つめるしかなかった。。
(本当はものすごく怖かったんだと思われます。)


そして、そこからの復旧の日々。。


本当に本当にたくさんの方に助けられ、
あちこちから救いの手が差し伸べられました。

私は、私が思っている以上の愛に支えられ
“生かされている”ということを思い知りました。
(助けていただいた皆さんには感謝してもしきれません。)



豪雨災害から約1ヶ月間、

パンが焼きたくても焼けない状況で、
鬱々となりそうな ”心” の支えになったのは

大好きな人が描いた絵だったり、
大好きな人が撮った写真だったり、

服やカバン、ブローチ、パンやお菓子など…

私の大好きな人の愛しいものに囲まれて、
「大丈夫だよ」と言ってもらった気がします。


そんな経験から、
“食卓”に寄り添うパンというよりは、

『“心”に寄り添うパン』

を作りたい!と強く思うようになりました。
(ハッシュタグを付けているのに気付かれたかな?)



悲しい時には慰められるような、
嬉しい時にはもっとハッピーになるような、

お腹も“心”も満たすような、
どんな“心”にも寄り添えるパンを作りたい。


そして、
同じパンを分け合って、幸せも分け合って
奪い合うのではなく与え合う世界になるように

この出雲の山の中で、
小さいながら表現し続けていこうと思います。



こうして、圧倒的自然への畏怖と、
決して当たり前ではない日常への感謝を胸に

助けていただいた皆さんに、何かの形で
いつか恩返しをすると誓って再出発しました。




2019年からこっち、
様々な出来事のお陰で学ぶことができました。

この5年間で、ひたすら自分と向き合って
なんでこうなったのか?を紐解いてきました。


また、豪雨災害をきっかけに、

おそらく幼少期から大事に握りしめていた
“承認欲求”というものをすっかり水に流して

行動の原動力が、
「誰かに認められたい」ではなくて

「やりたいからやる」に完全に変わりました。
(何言ってるか分からんかもですが、すごく大事!)


これから先は、

自分の経験から得た学びと
目に見えない領域(意識や精神等)とを合わせ

自分なりに掴んだ “生き方” や “在り方” を、
伝えていくターンが来たように感じています^^




私は密かに、ライフワークとして、

◉ 喫茶ツイタチ (アウトプットの場)
◉ 子育て部門 (幼少期・思春期の相談)
◉ JOMON会 (縄文的思想を学ぶ会)
◉ 森の薬草箱 (アロマとハーブの講座)

…をやっています。
一見バラバラに見えて、全て繋がっています。
(私の中では完璧に筋が通っているのです)


Life=命、生命、人生、生活、暮らし


大きく括れば『 生きること 』をテーマに
これからもっと、伝える活動をしていきます。



豪雨災害からもうすぐ3年、
鶴の恩返しならぬ“朔の恩返し”が始まります。

『心に寄り添うパン屋』
これからも、どうぞよろしくお願いします^^

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